Mスターコンテナってなに?

エムスターコンテナ

Mスターコンテナ(M-StAR Container)は正式名称「Multi-Stage Adjustable Rolled Container【多段階調節型筒状容器】」という育苗容器です。

Mスターコンテナで作った杉苗は木を切った後、植栽適期を待つことなく植える事ができます。

さらに従来の杉苗の出荷時に根がむき出しになってしまうデメリット、ポット苗が抱えるルーピング現象(根系同士の締めつけによる成長の妨げ、枯死)などを解消します。

育苗業者の視点からしても波形シートは何度も繰り返し利用できることや、シートはそのままでトレーのみサイズを変えることで根元の太さを変えたり様々な育苗に対応できる柔軟な仕様になっています。

Mスターコンテナで作った苗の特徴

杉の伐採のタイミングで植栽ができる

杉の伐採は1年中行われていますが、杉の植栽適期は1~3月と言われています。

従来の杉苗は、根が露出した状態で出荷されるため、適期以外は枯れやすく植栽が難しいという問題がありました。

Mスターコンテナ苗は、根が土を抱え込んだ状態で出荷します。そのため、根の乾燥や傷みを防ぎます。土に混ぜてあるゆっくり効く肥料の効果もあり、適期以外の植栽時にも枯れにくく、活着率も上がります。

出荷ラッピング
10本ずつラップで巻いて束ねます

植栽時の根を広げる手間がいらない

従来の杉苗は鍬で穴を掘り、根を広げるようにして植栽します。

Mスターコンテナ苗は根元が筒状になっているので、根を広げる手間がありません。鍬でも問題なく植栽できますが、植栽用の穴開けドリルを使えば、穴にスポッといれて踏み固めるだけで植栽が完了します。

必要に応じた根径の変更

シートの巻き加減で根系の直径を調整することが可能です。
苗木はサイズによって植栽後の成長にも影響が及ぶため、苗の種類に応じて変える事ができる柔軟な仕様になっています。

巻く作業

根がらみを防ぐ

Mスターコンテナは従来のポット苗などで起きやすかった根がらみを防ぎます。波形シート側面の縦筋にそって根がはり、底部の開放により、根がらみを防止できます。根の締め付けによる枯死を防ぐことができます。

エムスターコンテナ

どうやって育てるの?

弊社ではまず若い杉の枝をとり、枝を整理してボラ土に挿して発根させます。発根した枝を内側がポリエチレン製の波形シートで土ごとふんわりと巻き、トレーにセットしていきます。最短半年~一年ほどで出荷ができる大きさまで成長します。

下の動画は発根した枝を波形シートに巻く作業です。

 

Mスターコンテナ苗のいいところ

◎根が乾燥しにくく、裸苗に比べ保管しやすいため、通年の植栽が可能。

◎同じようなサイズで成長するため、均一のサイズで育つ。

◎植栽後は根が縦方向に伸びるため、根がしっかりと張り、隣の樹と成長を阻害しあうことが少ない。

◎根系が肥料を混ぜ込んだ土をまとっているため、根が傷ついたり乾燥したりすることがなく、植えた後も枯れにくい。

比較

コンテナ苗 裸苗
重量 根鉢の重量分 コンテナ苗より軽い
運搬 束ねて運べるが根鉢の分、かさばる 束ねて運べる
植栽適期 適期が長い
(凍結時期は不可)
主に1~3月
活着 根鉢の水分・栄養分により良い ふつう
仮植 不要 必要(根元が乾くため)
植栽工程 簡単 難しい
(技術が要る)
価格 裸苗より高い 安い